バイヤーの意見

先日得意先の問屋さんを通じてサンプルを出荷した大手量販店のバイヤー様から返事が届いたとのことで転送して貰いました。『色は良いが、味は満足できるものではない。』との感想でしたが、是非商談には応じたいという趣旨の内容でした。まぐろまんの営業を担当しながら、①解凍 ②ドリップ ③変色 ④保存 という4項目での勝負をして来ましたので、その内容では確信を持ってお伝えして来ました。しかし味の点、味覚の点での勝負は難しいのではないかと製造当初から議論を重ねて来ました。何故なら味覚は十人十色で、美味しいという人もいれば、あまり美味しくないという人もいて「主観論」になってしまうことが原因でした。ですので味覚を避け、客観的に判断できる4項目を軸にまぐろまんを開発しようということになりました。それでも今までの段階での味覚評価は「モチモチ感がある」とか「生に近い食感だ」とか、どちらかと言えば前向きな感想が多かったので、正直なところ今回のバイヤー様の評価には多少なりとも衝撃を受けました。原料がキハダですので、まぐろまんにしたからと言ってそれ以上になることはありません。また生鮮品ですのでどうしても時間経過に伴って「劣化」は避けられませんが、それを極力抑えることを目的として製造したものがまぐろまんです。同時期に同じ問屋さんの別な営業マンからの依頼でサンプルを出荷した先がありそちらからも回答が返って来ました。『反応は悪くなく、宴会等で使ってみたい』とのことでした。各バイヤー様の貴重なご意見を常に真摯に受け止めながらより良い商品づくりに心掛けたいと気持ちを一新しました。