負けから学べる事

開幕以来の連敗、最下位からのスタートだった我らが阪神でしたがその後にグングン追い上げ折り返し点では2位にまで浮上しました。もしかしたら大逆転の優勝もあり得るんじゃないかと期待が膨らんだ矢先に主力戦力の選手が次々に離脱し一気に8連敗を喫してしまいました。昨晩はようやく連敗を脱出したものの先行きはまだまだ不安です。スポーツも勝負の世界ですから必ず勝ったものと負けたものが出て来ます。優勝候補筆頭の大阪桐蔭が9回表で逆転され惜しくもベスト8で「夏」が終わりました。「勝つため」にはどんな世界でも並々ならない努力と投入があり、苦難や辛苦を乗り越えたからこそ「勝利」を味わえるものだと思いますし、そこにドラマが生まれ感動を与えるものだとも思います。しかし「勝つもの」だけを称賛して行く世界ではかなり息苦しいものであることも事実ですし、1位以外は全て「負け」が伴うのでそこから学ぶべきものはないのかとついつい考えてしまいます。人は果たして勝つためだけに生まれて来たのか、と考えてしまいます。長い人生を振り返ってみればどれだけ勝ったのか、否負けてきた方が遥かに多いことに気付きますがそれでも生きて来ました。生まれた時から勝者と敗者に区別され、勝者は善で敗者は悪と断定されて良いものかと思ってしまいます。人は勝つために生まれて来たのではなく、幸福になるために生まれて来たと考えてみてはどうでしょうか。昨夜阪神の原口選手が2年ぶりにホームランを放ちました。長い間のガンとの戦いでなかなかレギュラーにもなれず下積生活を味わって来たからこそ得たものは大きかったのではないかと思います。勝ったら幸福はもちろんですが、負けてもそこから幸福を得られるような生き方が出来ればいいなあとつくづく思います。