震災27年目

1995年1月17日未明に起きた「阪神淡路大震災」から27年目に際し今年は「忘」という文字を記したという記事を見ました。あの日の記憶を忘れずに後世に伝え防災意識を忘れない、また辛かった記憶を早く忘れて新しい出発をしたい、など「忘」にはいろいろな意味合いが込められていると言われました。震災と言えば昭和39年の新潟地震を幼い頃に体験しましたし、その後の2回の中越地震と中越沖地震、更にあの記憶にまだ新しい「東日本大震災」も経験しました。妹が石巻市に在住していて、当時小学生の娘を学校まで迎えに行き帰り道津波に襲われ九死に一生を得る実体験を話してくれました。そして昨日は朝から「津波警報・注意報」に驚かされました。8000㎞も離れたトンガの火山が噴火したことによるもので通常の津波とは全く違うメカニズムだと専門家が指摘していましたが、世界の太平洋沿岸だけではなく、カリブ海にまで及んでいたとは常識を覆されました。その上今も北朝鮮からのミサイル発射のニュースが飛び込んできて隣国の脅威に晒されています。北日本を襲っている大寒波での被害も含めて、人間の力ではどうにもならない災害と人間の努力で減らせる災害があると思いつつ、単純なことですが「誰もが安心して幸せに暮らせる社会」を阻むものは何なのかといつも考えてしまいます。最後の難敵は「自国優先主義」かも知れません。他人を不幸にして得る幸せなどはないはずです。