恐怖体験「水害」

季節感のない夏、本来なら梅雨が明けて真夏真っ盛りのはずなのに今日は終日大雨が続きました。九州地方では線状降水帯の影響から猛烈な大雨に襲われほぼ九州全土で警報が出され、ニュースでは川が氾濫する様子が写し出されています。かつて1967年(昭和42年)8月28日故郷の一級河川の堤防が決してその氾濫した水が一気に私の住む56軒の小さな部落を飲み込んでしまいました(8.28水害)。濁流は玄関から入ると同時に一気に大人の胸まで達しました。浮き上がる畳を見ながら2階に避難した恐怖の記憶が水害ニュースの度に思い起こされます。小さな船で救援物資を届けてくれる消防団員に助けられながら。水が引いた後は残った泥と悪臭に悩まされ数か月間も格闘した経験は生涯頭から消え去ることはありません。かつては何年かに一度あるか無いかの水害が、今は毎年のように、しかも全国どこにでも押し寄せる恐怖の災害です。常に身の安全を守る準備だけはしておきたいものです。