前年同月比

昨年8月は年間を通じて最も出荷数量が少なかった月ということもあって、今年の8月はかなり挽回してきたという感じです。原料原価が高騰し、それがまぐろまんの価格に反映して流通が危ぶまれました。しかしこういう難しい時期だからこそまぐろまんの真価を理解いただけたのではないかと判断する部分もあります。値上がりしている上に食材ロスを出してしまったのでは正に二重苦になってしまうからです。前年同月比から見ると8月は162%でした。コロナ第7波が猛威を振るい、全国で20万人近い感染者を出しながら、社会は徐々に「withコロナ」に転換せざるを得ない時期に来ているのかも知れません。海外からの旅行者を上限5万人にするという首相の発言も重なり、経済は上向いて欲しいと切望しています。今日から9月が始まりますが、まぐろまんの販促啓蒙に更に拍車を掛けたいと思います。


懸念の台風11号

台風と言えば南の海上で発生し日本列島目掛けて北上する進路が一般的、なのに今回の11号は下図のように沖縄近辺をゆっくり進みその後は南西方向に行き、まもなく発生する予想の12号と合流して停滞するというニュースが流れています。時間軸も5日(月)の赤いラインが大きく描かれていて不気味です。問題は昨日入った沖縄の問屋さんからのまぐろまんの注文です。快諾した後にこの台風のニュースで不安になってしまいました。予定では松山を2日に出荷し、3日には大阪港から出港する船に積み込み、6日に那覇港に到着するというのがいつものコースです。しかしこのままでは、停滞する11号(12号も含む)と貨物船が5日、6日辺りで沖縄近海で衝突してしまうことになり兼ねません。担当者に「どうしましょうか」と問い合わせると「とにかく松山からは通常通りで送ってください。大阪港でどうするか判断しますので」との回答でした。貨物船が最善策を講ずると思いますが、初めての経験で心配です。そう言えば担当者から「沖縄は時々台風が来るので食材が上手く入荷できず困ることがあり、そんな時保存できる冷凍マグロ(まぐろまん)があれば助かります」と言われていましたが、今回が正にその時だと痛感しました。


首都、2度の災害

間もなく9月1日。防災の日になっていますが、昨晩、NHK「映像の世紀」で放映された番組が衝撃的でした。1923年(大正12年)9月1日東京を襲った直下型地震で10万以上が亡くなり、首都は壊滅してしまいました。当時アメリカから来日していた建築家アントニン・レーモンドという人物が当時の帝都復興院総裁・後藤新平との深い絆の中で大いに貢献し、壊滅状態の東京を奇跡的に復興させました。後藤は完璧な再建を計画していましたが予算が足りずに下町は木造建築のままになってしまいました。時が流れ、太平洋戦争が勃発し、帰国していたレーモンドは「一刻も早くこの戦いを終わらせたい」ということで日本の家屋を知り尽くしていた彼を中心に「焼夷弾の開発」が進められました。やがて1600トン以上の焼夷弾を搭載したB-29が首都圏を一瞬にして焼き尽くし、折からの疾風と重なって10万以上の犠牲者が出る結果になっていしまいました。戦後、再び来日してその惨状を目の当たりにしたレーモンド。僅か22年の間に2回も壊滅の被害に遭遇しながらも世界の最強都市のひとつになった東京。不思議な巡り合わせを感じさせる番組でした。


営業マン、頑張る(3)

岡山県の食品問屋の営業担当者からの連絡です。「最近のマグロの状況を教えてください」とのことだったので現状を伝えました。すると「もしかしたら面白いところにまぐろまんを紹介できそうです」と言いながら「得意先で、まだどうなるかは分かりませんがとりあえず水曜日までにサンプルを送って貰えませんか」とのことだったので工場側と確認しながら了承しました。原料価格がどんどん値上がりしていて状況的にはかなり厳しいものがありますが、全国各地で頑張ってくださる営業マンがおられるので本当に有難いです。出来る限りのバックアップをしていきたいと思います。


シーフードショーに参加して

まぐろまんを出展して頂いている問屋さんの続きです。大手スーパーのバイヤー担当の部長さんがまぐろまんに非常に興味を持たれ、是非商談したいということになりました。9月中旬のスケジュールを頂き、調整が出来て本社に伺うことが決定しました。全国チェーンなので全てを網羅することは出来ませんが、お互いに条件を出し合いながら挑戦してみたいと思います。先方からは商談に先立ちすぐにでもサンプルを見たいと言われるので早速29日(月)着で手配することにしました。シーフードショーに今回は出展できませんでしたが、毎年必ず大きなお客様に出会って来たので今年はどうなるかと案じていたところへ大手スーパーの商談が舞い込んで来ました。各ブースを回りながらいくつか面白そうな商品を見つけましたので今後商談に繋げてみたいと思っています。


営業マン、頑張る(2)

大手食品商社の部長から「最近新規でお付き合いを始めた酒問屋があり、そこが食品を始めたということで付き合いが始まりました。その問屋がこの度自前で展示会をすることになり、我が社としては全面的にまぐろまんを推薦しようと思うが大丈夫ですか」という嬉しい問い合わせでした。10月初旬の開催のようなので「ありがとうございます、よろしくお願いします。」の返事をいたしました。またシーフードショーでは代理店をやっていただいている問屋さんが「大手スーパーのバイヤー(部長)がまぐろまんを見て是非扱いたいので詳しいことを相談したい」と言っているという連絡をもらいました。展示会が終わったら商談に来てほしいとのことでした。更に会場を回っていると突然声をかけられました。思い出せずに頭を抱えていると胸元に会社名が記されていて、一度出荷したことのある問屋さんの支店長でした。思わず頭を下げると「こちらこそ、まだまだ十分に営業できていなくて申し訳ないです。良い商品なので確実に売れると思いますが、もうしばらく時間をください、と低頭されてしまいました。


営業マン、頑張る

兵庫県の問屋さんです。主に新潟県や長野県にまぐろまんを出荷してきました。今回は「北海道の得意先に有償サンプルを出してください」との依頼を受けました。サンプルを見て良ければ継続して使いますという返事を頂いているとのことでした。このように全国各地の問屋さん営業マンの皆様のご尽力でまぐろまんが広められて行くことに非常に感謝と喜びを痛感しております。コロナ禍で、しかも感染者数がますます増えているような現状の中なのでこのような連絡を貰うと本当に嬉しくなります。


デジラアプリ

担当の店員さんから「今後はデジラアプリを携帯に入れておくと便利ですよ」と言われて早速導入することにしました。元を質せば、携帯のショートメールに「通信量の5GBを超えたので、追加するにはこちらから」というメッセージが入ると同時に一気に通信速度が低下してしまう事態に陥ってしまいます。そんなことが時々あるがそれ以上は進めず、月が替わればまた5GBが戻るので放って置いてきました。さすがに、10日も残っていて速度が落ちてしまうと仕事に影響を及ぼし兼ねないので「こちらへ」に入ってGBを追加してみようと考えました。いきなりパスワードを求められ、それが不明だったので今度は暗証番号(4桁)を求められましたが、それも不明のために157で確認してみると「ショップに行けば再登録できます」とのこと。それで近くのショップでようやく解決することが出来ました。その際に「デジラアプリ」という人生で初めての言葉が出て来ました。通信量の残量を明確に示してくれる優れものでした。これがあれば後どの位で5GBが無くなるかが分かり、慎重に使うことが出来ます。実に便利だと思いましたが、「何故もっと早く教えてくれないのか」と別の思いが湧いてきました。この年になっても知らないことが多すぎます、というかどんどん知らないことが増えて行く気がします。どうしましょうか。


東京シーフードショー

5年間継続したまぐろまんの出展ですが、今年は諸事情が重なり取り止めになりました。8月24日からいつものビックサイトで開催されますので、今回は出展社ではなく来場者として出席いたします。幸い東京でまぐろまんの代理店を担って頂いている問屋さんがまぐろまんを出展して下さるのでお手伝いを兼ねて参加できればと思います。今までは出展だけで精一杯でしたが、今回は広くブースを回りながら状況の把握や情報収集そして商品の発掘に努めたいと思います。


負けから学べる事

開幕以来の連敗、最下位からのスタートだった我らが阪神でしたがその後にグングン追い上げ折り返し点では2位にまで浮上しました。もしかしたら大逆転の優勝もあり得るんじゃないかと期待が膨らんだ矢先に主力戦力の選手が次々に離脱し一気に8連敗を喫してしまいました。昨晩はようやく連敗を脱出したものの先行きはまだまだ不安です。スポーツも勝負の世界ですから必ず勝ったものと負けたものが出て来ます。優勝候補筆頭の大阪桐蔭が9回表で逆転され惜しくもベスト8で「夏」が終わりました。「勝つため」にはどんな世界でも並々ならない努力と投入があり、苦難や辛苦を乗り越えたからこそ「勝利」を味わえるものだと思いますし、そこにドラマが生まれ感動を与えるものだとも思います。しかし「勝つもの」だけを称賛して行く世界ではかなり息苦しいものであることも事実ですし、1位以外は全て「負け」が伴うのでそこから学ぶべきものはないのかとついつい考えてしまいます。人は果たして勝つためだけに生まれて来たのか、と考えてしまいます。長い人生を振り返ってみればどれだけ勝ったのか、否負けてきた方が遥かに多いことに気付きますがそれでも生きて来ました。生まれた時から勝者と敗者に区別され、勝者は善で敗者は悪と断定されて良いものかと思ってしまいます。人は勝つために生まれて来たのではなく、幸福になるために生まれて来たと考えてみてはどうでしょうか。昨夜阪神の原口選手が2年ぶりにホームランを放ちました。長い間のガンとの戦いでなかなかレギュラーにもなれず下積生活を味わって来たからこそ得たものは大きかったのではないかと思います。勝ったら幸福はもちろんですが、負けてもそこから幸福を得られるような生き方が出来ればいいなあとつくづく思います。