恩人の命日

その夫人はたった一人の娘さんを早くに亡くし、ご主人にも先立たれながら一人で懸命に生きて来られましたが1989年5月22日満79歳の生涯を閉じられました。大変お世話になった恩人でしたし、何よりも信仰心が篤い方でしたので「私が亡くなったらこの家屋を教会に献納致します」と遺言し世を去られました。教会側は故人の意思を尊重され、自宅の跡地に5階建ての教会を建設しました。生前は近隣の方からも大変慕われていましたが、今でも尊敬の念で見守られておられるとのことでした。「生きて価値あり死して尚その価値を高めんとす」