住所の間違いだけではなく

「2日に海外とのリモート商談会でまぐろまんを紹介します」サンプル出荷の依頼を受けて1日着で手配したつもりでした。しかしこれほどまでに間違いが重なるとは初めての経験です。①4丁目なのに2丁目と送り状には記してしまいました(当然相手先の住所がなく、ヤマト担当者から電話を貰い訂正しました)②電話番号も8223なのに3223としてしまいました(ヤマト担当者がいくら電話しても「使われていません」となり、これも間違いに気付き訂正することに)③更に一日遅れの当日(2日)到着したので確認の電話を入れたところ「無事に着いたので問題ありません」と言われホッとしたのも束の間で、「納品書が入っていたので後日請求書が届きますね」とのこと。実はヤマトコレクトで出荷することになっていたのに通常で出荷したことがここで判明。相手先には「はい、そうさせて頂きます」と答えたものの、実際の納品書には代引手数料が掲載されているため本来の納品書に差し替える必要があり、その旨を伝えて手配することになりました。たった一つに荷物で3つも間違いが重なることなど考えられませんが、実際に起きた話です。如何に思い込みというものが恐ろしいものか改めて実感すると同時に再発防止に更に万全を期す覚悟です。


師走(12月)を迎えて

激動の2021年も残り1ヶ月になりました、今日から12月です。明るいニュースはあまり探せません。①新変異株オミクロンが日本でも2例見つかる②株価などが下落③立憲民主の代表が決まる④みまひなペアが再び決勝で敗れる⑤ヤマト送り状の住所を間違えて明日に延着⑥夕方の目のかすみが取れない⑦紹介客というのに電話が繋がらない⑦もっと悪いのは原料の高騰が続くことなど。良きことがなかなか見つからない。そんな12月のスタートですが、「終わり良ければ全て良し」の格言の如く、12月一ヶ月で1年分の良きことを集め、「いろいろあったが2021年は良い年であった」と言えるように今から一生懸命「良いこと作り」に励みたいと思います。良いことが無いわけではありません、昨日訪ねた居酒屋チェーン店本部に対して「本格的にやりましょう」と部長が言ってくれたことは大いに励みになります。


同行営業

今でも週に2回はテレワークをしているという大手食品商社の営業部長と一緒に居酒屋チェーンの本部に同行営業に行って来ました。担当者の次長が到着と同時に出迎えてくださり、早速商談ルームに案内されました。「とにかくそんなマグロが本当にあるのか、前回の商談でのお話をみんな半信半疑で聞いていただけではなく、今日持ってきていただくサンプルを本当に楽しみに待っていました」と開口一番切り出されました。そして持参した保冷バックを見ながら「その中にサンプルが入っているんですか」と尋ねられ「そうです。いつもこのようにして持参しています」と返事をすると「普通マグロはそんな形で持ち歩けないでしょ」と。すると隣に待機していた営業部長が「待ってました」とばかりにまぐろまんの商品説明に入っていきました。こちらが聞き惚れてしまうような流れる口調でひとつひとつ丁寧に紹介される姿に感嘆してしまいました。相手の次長も「それが全て真実なら我が社にとっても大変ありがたい商品です。30店舗ほどのチェーン店から試してみたいですね」との返答でした。商談ルームには調理施設がなかったことから次長は「早速解凍して色目やドリップなどを検証してみようと思います」と言ってくださり、「価格も通常のマグロの倍以上のような破格でなければ十分に検討の余地はあります」とのことでした。コロナ禍でなかなか外出できなく営業に飢えていたような部長の姿を拝見して非常に頼もしさを痛感しました。今はまだ十分な生産体制が出来ていなくてこの部長の願い通りには行っていません。しかし将来はこの商社一つでまぐろまん全国制覇できるような規模の企業ですので、そことお付き合いさせて頂いていると思うと感無量になります。今日は11月30日、月間では過去最高の出荷量を記録していますが、まだまだ工場の生産体制に不安がよぎります。


難しい注文

シーフードショーで出会い、まぐろまんを大変気に入って頂き、早速「取り扱いたいので見積もりを」ということでそこも難なくパスしました。通販が専門の会社様ですが、先方のご要望は「自社の冷凍倉庫に一旦納品し、それを全国に販売する」という形態をとっているとのことでした。従ってまぐろまんもある程度の数量をまとめて一旦その冷凍庫に納めて欲しいというご希望でした。実はそこに大きな問題がありまして、かなり頭を抱えているところです。BtoBの場合であればセンター冷凍倉庫に一括納品し、その後に各店に配送するという形は問題ないのですが、今回の場合は「一括表示を自分達が出荷する際に貼り付けたいので、松山から送る際には一括表示なしでお願いしたい」とのご希望に大きな課題があります。そもそも一括表示を貼らずに出荷すること自体があり得ないことですのでそこをしっかり説明させて頂こうと思います。また先方で一括表示を貼るにしても、その商品がどのような状態になっているのか弊社では責任を負えないことも伝えなければなりません。先方様は「超低温の冷凍庫に保管します」とは言うものの、この点はどうしても譲るわけにはいきません。まぐろまんという商品を気に入って頂くのは非常に有難く嬉しいのですがやはり最低限のルールや規範に沿って進めて行きたいと思っています。


ECサイト

やはりシーフードショーで出会った方から2件連絡があり、どちらも「ECサイト」という言葉が出て来たので慌ててネットで検索して見ました。イーコマースの略だそうで、総じてネットを使って販売などをするインターネットショップとほぼ同じに考えていいうようです。1件目の方は全国のゴルフ場に商品を納めている老舗で「ゴルフ場のレストランでは価格が合わないけれどもECサイトで是非とも取り扱っていきたいのでよろしくお願いします」とのことでした。早速契約書から資料一式を送ってきて、この内容で合意出来たらすぐにでも始めたい考えのようです。もう1件は、ECサイトを今年の6月に運営開始したばかりの企業で「まぐろまんはいい商品なので是非出店社になって欲しい」とのことでした。後発なので出店経費はほとんど無料で販売出来た分に対しての手数料で運営しているとのこと、詳細資料を送って貰い検討することになりました。当初は問屋さんなどの業者向けのみを考えてスタートしたまぐろまんですが、コロナ禍を経て一般消費者にも届くようなスタイルも選択肢に入ってきていることを実感しています。


中国輸出は高難度

シーフードショーで目立ったのは、海外への輸出と通販などの直接販売向けの業者さんでした。終了後も問い合わせや見積依頼が殺到しましたが、今朝も九州南部の大手総合商社から「中国に送りたいのでサンプルを送ってください」との要望を頂きました。早速手配しようと思ったところ一つ思い出したことがありました。それは、中国への冷凍品などの加工品を輸出するには「中国政府が指定した認定工場」でなければならないということです。他の国にはあまり見られませんが中国だけは非常に厳しく、自国の検査官が来日してその工場をチェックし認定工場に指定する制度になっています。近年は申請してもなかなか認可が下りない状況になっている上にコロナ禍でかなり往来が制限されているためにほぼ難しい状況になっています。まぐろまんも申請しようとした矢先にコロナ禍に突入したために認定を受けていません。そのことを改めて先方にメールし、その確認の上でサンプルを出荷しようと思っています。どの国にも独自の規制やルールはありますが、とりわけ中国は水産物(冷凍品)に関してはハードルが高いようです。かつて冷凍ブリをかの国に輸出しようと試みたことを思い出してその旨を伝えた次第です。


仮想通貨

あまり深い意味を理解しているとは言えませんが、友人に薦められて仮想通貨なるもの手を出したのが今年の初めのことでした。取引所での取引をするのに口座開設が必要でその手続きにも手間取るほどでしたが、とにかく小遣い程度の極々小額で始めてみました。10数種類の中から特別に気に入った訳でもなく当てずっぽうに2種類のコインを購入しました。買った当時の価格は1コインが15円程度でしたが、先ほど見てみると何と500円を越えていることには驚愕でした。もちろんそんなに買っていた訳ではありませんが仮に15万円買っていれば500万円になったことになります。需要と供給のバランスだけのことなのか、それともそのコインにそれ程の価値があるのかは分かりませんが、ある意味で恐ろしさを感じる程です。もう一方は上がったり下がったりで大きな変化は見らせません。でも上がったものはいつかは必ず下がると思っていますのでどのタイミングで手放すのかが分かりません。「もっともっと上がるんじゃないか、それまで待とう」と思っている間に一気に下落に転じるという話はよく聞きます。それと心配なのは「税金」のことです。一般に株式などは分離課税になるのに対して仮想通貨は総合課税の扱いになるので販売した利益が給料と同じに見做され課税されるようです。いずれにしても不労所得は決して甘い汁だけではないことを肝に銘じて行かなければなりません。


リードタイム

コロナ禍が少し落ち着きを見せた途端にまぐろまんの注文が一気に増えてしまい生産現場では混乱が生じる事態となってしまいました。この間2年ほどは注文書の指定通り滞りなく出荷が出来ていましたが、その指定通りの要望にお応え出来ない状況になってしまいました。苦肉の対応策でリードタイムの設定を徹底せざるを得なくなってしまいました。長年の付き合いを頂いてきたお得意様には大変なご迷惑になりますが、今後の受注現状を考慮しながら「お願い通知」をお送りすることになりました。中には「嬉しい悲鳴じゃないですか」と言って下さる方もおられますが、万全の態勢で出荷できることを第一義として取り組んでいきたいと思っております。


シーフードショーでの返信メール

三宝水産株式会社

○○様

返信遅くなり申し訳ございません。

色の変わらないマグロには興味あります。

店舗に超低温冷凍庫はなく、パート、アルバイトの方々が主体の店舗運営ですので、まぐろ品質の安定化は永遠のテーマだと認識してます。

一方で、まぐろ原料事情悪化による値上と数量確保への対応が目の前の大きな問題です。

現時点で、すぐに御社品を検討出来る環境にはありませんが、御社製品の見積情報頂ければ、今後の参考にさせて頂きます。

㈱△△△△商事   ▽▽ 武

 

200通以上のご来場感謝メールを送信したところ連日のようにメールが返ってきます。その一通を紹介しました。人と人がまぐろまんを通じてご縁が持てることが本当に嬉しいことです。午前中はそんな中でも「是非リモートで商談をお願いします」と言われて開催しました。一度会場でお会いしているので親近感がありスムーズでした。早速サンプルを送って検討して頂くことになりました。


出荷工場が限界線

今日一日だけでも5件のお得意様に「大変申し訳ございません、着日の延長をお願いいたします」とお伝えしてご了承を戴くことになってしまいました。コロナの影響が若干下がったこともあってまぐろまんの需要が一気に高まり、生産現場が追いつかないほどになってしまいました。日頃からご愛顧いただいているお客様には事情を説明しご理解を頂くことになりました。今後12月に向かいますます需要が増えることを予想しながら「リードタイムを7日」に設定して通知することとなりました。シーフードショーからの新規のお客様も見越しながら嬉しい悲鳴ではありますが、最大限ご迷惑をお掛けしないように努めて参ります。