まぐろまんは発売以来一度も値上げせずに何とかやってきました。コロナ禍の真っ只中でさえ自社の最大限の企業努力で何とか維持してきました。しかしこのコロナ故に漁師たちもマグロ漁に思うように出漁することも出来ず、更に中国や韓国などは価格高騰を狙って思うように出荷しないことから、国内の冷凍マグロ原料が高騰し続け、とうとう限界線を越えてしまいました。12月1日からの値上げに踏み切らざるを得ない状況を得意先様全体に通知文を送る形でお知らせすることになり、本日発送しました。中には早速返信があり「どこも大変ですね。一緒に頑張りましょう」という励ましのメールを頂き大変恐縮しました。この高値はしばらく続くようで、もしかしたら来春には第2弾の値上げも視野に入れる必要があるようです。いよいよ8日からシーフードショーが始まるのに暗いニュースが先行してしまいましたが、まぐろまんを求めている方が必ずいると確信して今年も後2ヶ月間全面進軍しよう。
開発者の遺志
40年に渡ってマグロに携わり特殊なマグロ「まぐろまん」を開発することに命を懸けてきた開発責任者が今年7月に不慮の事故で道半ばにして他界してしまいました。「専門家でさえも扱い方が非常に難しいと言われるマグロだがマグロを全く扱ったこともないような素人でも扱えるようなマグロを作るのが夢だ」との大きな目標を掲げて開発に勤しんで来ました。そしてとうとう数年前に完成させ「マグロにロマンを託すという意味を込めて『まぐろまん』と命名し、地元愛媛の道後温泉ホテル関係に紹介しました。最も大手の総料理長が「これは凄い、すぐに使うから」と早速納品が決まり、その総料理長の進言もあって全国展開しようとシーフードショーに出展し続けました。彼の口癖は「まぐろまんにはブランド力もなければ営業力もない。ただあるのは商品力だけだ。しかしこの商品力で将来必ず大手が関心を持ち『売らせて欲しい』とやってくるに違いないからその日までみんなで頑張ろう」でした。彼の強い意志により国内有数の大手問屋が「面白い商品だ」と関心を示し、取り扱ってくれるようになりましたが、その時の彼の顔が今でも思い浮かびます。そしてコロナ禍の中で流通経路が大きく変化し、B to B時代から徐々にB to C時代に変わろうとする中今度は有名な大手通販会社から問い合わせを頂くようになりました。商談しながら一歩ずつ進めようとしていますが、改めて開発責任者の「商品力」の凄さに感嘆し、あちらの世界から目には見えない大きな力を与えてくれているような気がします。
食用の菊
秋の稲刈りが終わる頃お袋さんが栽培している食用菊の花を摘んできて縁側で花びらを捥ぎ取る作業を幼いころから手伝っていました。その菊の花が田舎からたくさん送られて来ました。妻が花びらを捥ぎ取っている姿を見ながら、幼き頃小さい手に染み込んだ菊の花の匂いを思い起こし、遠い昔を懐かしく偲んでいました。ある時知人から「えっ!菊の花って食べられるの?」と聞かれて逆に驚いたことがあります。地方によっては全く食べない所もあるようで、いやむしろ食べる方が少ないのかも知れませんが。先ほども大手通販会社の担当の方と話していて「日本にはまだまだ沢山美味しいものがありますよ。北には北の美味しいものが、南には南の美味しいものが。そんな日本中の美味しいものを探し当てて全国の皆さんに紹介したいと思っているんですよ」と聞きながら素晴らしいお話だと思いました。果たして故郷の食用菊はそんな流れには乗ることはないでしょうが、美味しいものはその地の独特な雰囲気を思い起こさせてくれます。今晩は妻が作る故郷の味「菊のお浸し」で、96歳でも元気な母を懐かしんでみようと思います。
世界時価総額ベスト10(2020年8月21日現在)
1位 アップル(米国) 2.13兆ドル
2位 サウジアラムコ(サウジ) 1.82兆ドル
3位 アマゾン(米国) 1.65兆ドル
4位 マイクロソフト(米国) 1.61兆ドル
5位 アルファベット(米国) 1.00兆ドル
6位 アリババ(中国) 0.72兆ドル
7位 フェイスブック(米国) 0.64兆ドル
8位 テンセント(中国) 0.63兆ドル
9位 バークシャー(米国) 0.50兆ドル
10位 台湾セミコンダクター(台湾) 0.41兆ドル
今日のニュースでは、テスラが1兆ドル(113兆円)を突破したとの記事を見ました。日本の東証一部全体の時価総額が740兆円ですからテスラの規模は驚くばかりです。上記の10傑でGAFAMと呼ばれる5社の合計が7.03兆ドル(794兆円)ですので、この5社で軽く東証一部の時価総額を越えてしまう訳です。因みに日本企業では、1位トヨタ(32兆円)2位ソニーG(16兆円)3位キーエンス(16兆円)4位NTT(12兆円)5位リクルート(12兆円)などとなっています。当然今後の世界経済は米国と中国を軸に回っていくと思われますが、日本も負けずに頑張って欲しいものです。明治維新(1868年)以来150余年、激動の時代を経て超リーダー国家になった我が国ですが、経済的にはもちろんですが精神的にも国民性からみても更にグレードアップして世界の中心国家になって欲しいと切実に思いながら、眞子内親王のご結婚をお祝いしたいと思います。
通販は好調
9月からスタートした通販会社からエンドユーザー向けのまぐろまんは「本マグロ天身」を中心にこのコロナ禍の中でも好調です。先ほど担当者から「お客様からはスーパーのマグロが食べられなくなった、というほど美味しいとの評判です」との連絡を受けました。以前からお話が合った頒布会も予定通り進めて行くようで、10月はうなぎ、11月はまぐろまんということで順調に進んでいるようです。頒布会の方も150セットはほぼ確定でその後上積みされるとのこと、更に社内でも好評のことから継続して販売していくということで上層部で決まったようです。今までは問屋への卸販売が主力でしたが、今後は通販のような末端ユーザー向けも一つのルートとして開ける可能性も出てきました。
500円玉
近くにサムハラ神社があり10月22日と23日は秋季大祭が行われていることもあって警備員が出動するほど賑わっていました。お参りを済ませて本殿の裏側に回ったところで500円玉が地面に落ちているのを発見して拾い社務所に届けました。神社での拾い物は縁起が良いと思いました。しかも500円。勝手に5円の100倍であることから、ご縁の百倍と勝手に解釈し、これから先100倍のご縁があるような気持ちになりとても嬉しくなりました。昨日家内の友人が長年の癌を患った後にとうとう他界して天国のご主人のもとに旅立ちました。人は一生涯で何人の人と出会い、ご縁を持ち、そして人生を謳歌しながらその生涯を閉じていくのでしょうか。サムハラの神様が何か深い意味を教え諭しているように感じたこの秋季大祭です。今から何年生きるか分かりませんが、これからのご縁を持つ100人の方々には大きな恩恵を共有できるような感じがします。100名の未だ見ぬ方々の名簿を作成してどんな出会いと劇的な人生が待っているか楽しみに過ごしてみたいと思います。
営業ツール、最高!
「我が社の東京本社の営業担当から電話が行くと思いますので対応のほどよろしくお願いします」と某社の長野営業所の営業マンから電話を貰いました。程なくして「○○社の△△と申します。御社で扱っているまぐろまんについて詳細を知りたいんですけど、お願いできますか」という電話が入りました。「待ってました」とばかり心躍らせながら「まずはメールアドレスをお聞かせください、そちらにまぐろまんの『営業ツール』をお送りしますのでそれに沿ってご説明します」とお応えしました。早速「営業ツール」を開いてもらい、上から順番にひとつひとつ丁寧に説明しました。正直なところ今まで電話でこのような説明を行ったことがなかったのでドキドキしながら進めて行きました。最後に「以上がまぐろまんの大まかな内容です」というと「完璧です、素晴らしい内容ですね。最高です。よく理解できましたし、再度見直して確認したいと思います」ということで電話を切りました。暫くするとまた電話が来て「ご案内いただいたシーフードショーに得意先をお連れして参加したいと思います」とのことでした。得意先は「本当にそんなマグロがあるの?あったら是非見てみたい」ということで来られることになりましたが、某有名なお寿司専門の大手宅配業者とのことでした。昨日は「シーフードショーの三宝水産のHPを見て連絡しています。是非ネット販売に出展されませんか」ということで、そちらともリモートで商談することが決まりました。11月の開催を前にして既に動きが出始めています。コロナで2年間停滞した日本経済の起爆剤にまぐろまんがなれたらいいなと一人しみじみ思っているところです。
追加の展示会依頼
前回の東海地方での展示会がコロナ禍の中での開催ながら意外なほど好評だったようで主催者側からの報告がありました。今日はそこに参加していた同じ東海地方の別の問屋の社長から「展示会なかなか良かったね。実は今度弊社でも展示会を開催するのでまぐろまんを出展して貰えないか」という電話を頂きました。その後ファックスが届いて詳細を知りました。平成4年2月16日に高級ホテルでの開催の内容が記されていました。是非前向きに検討していこうと思います、締め切り日が12月末で多少時間はありますので。
同行営業
本日は日頃から懇意にしているホタテ業者の担当者と一緒に同行営業を行いました。行き先は東証一部上場会社である居酒屋チェーン店の本部で、NO2の取締役の方と商談させて頂きました。元々ドクターフライを2年前から使用して頂いたご縁から一度本部を訪ねてみたいと切望していまして、昨日取締役にショートメールをお送りしたところ即答で「明日の2時なら時間が取れますので来てください」との返信がありました。玄関先では次長という人が既に準備されて待っておられて大変恐縮しました。当初は20分程度で挨拶をし引き上げる予定でしたが、まぐろまんの説明に入るとついつい力が入り、とうとう1時間を越えてしまいました。それでもお二人とも熱心に聞いて頂き感謝でした。今後は具体的なご提案をさせて頂くことを約束し社を後にしました。驚いたのはその後で、お二人で玄関の外まで出て頭を下げて送って頂きました。それが通りを曲がるところで振り向くとまだ同じ姿勢でした。何か胸に熱いものが込み上げてくるような同行営業でした。
失くしたものは必ず見つかる
正確には分かりませんが、私の場合は80%以上の確率で失くしたものは見つかるという確信があります。しかし今回ばかりはそれには当てはまらないような落とし物でした。先日の東海圏での展示会を無事終えた翌日は得意先の仕出屋の総料理長と商談して帰路に着きました。戻って名刺を整理しようとしてワイシャツのポケットから取り出そうとして「あっ!無い」ということに初めて気付きました。今度は上着から、ズボンから、カバンの中をひっくり返してみてもどこにも見当たりません。今回の展示会関係の名刺が全部入っていたので呆然としてしまいました。14日の夜のことでしたが、以来今日(18日)まで気になって気になって何も手につかない状態でした。丸5日間探し続けましたが全く手掛かりがないまま過ぎて行きました。さて、いつものように不思議なことが突然起こりました。何と、いつもの机の上のパソコンのディスクトップ脇にしっかりと置かれてありました。そこは何度も何度もひっくり返して探した一番身近な場所なのに、どうしてこんなところにあったのか未だに不思議でたまりません。もしかしたら「ボケが始まったのか」とさえ思えるほどです。明らかに以前の状態で中身も変わらず一番見えるところから発見されました。改めて思うことは2つ。ひとつは「如何に人間の思い込みが激しいか、そして間違いは誰にでもある」ということ、そしてもうひとつは「失くしたものは必ず見つかる」ということ。これで確率が80%を越えたかも知れません。展示会のお礼状メールを書きながらしみじみ感じています。