新規営業

昨年11月のシーフードショーでご縁を持った東京の会社の担当者の方が大阪支店の方をご紹介してくださいました。オミクロンが猛威を振るう中感染対策をしっかり取って訪問しました。大きな会社でした。マグロはかつてメバチを使用した経験があると言いながら「素人なのでいろいろ教えてください」と沢山の質問をされました。やはりどうしても聞きたいのが「何故まぐろまんがそのような特徴を持って出来るんですか」という点でした。待ってましたとばかりにiPadを取り出し、「営業ツール」をお見せしながら一つ一つご案内しました。特に「よくある質問集」の「そもそもまぐろまんの根本理由は何ですか」という部分を取り出して説明していくと次第に納得顔になって行かれました。更に「味はどうでしょうか」との問いに対しては「はい、まぐろまんの特徴は解凍・ドリップ・変色・保存という点で優れていますが、一番訴えたいのは食感と美味しさです。その点を一番訴えたい部分なのですが、あくまでも食感や味覚は主観的なもので10人十色です、そこで客観的な部分だけの特徴を記すことにし、味覚や食感は是非ご自分の口でお試しください」とサンプルをお渡ししました。特にまぐろまんはトゥフローズン(2回凍結)なのですが、実際に試食された方は「モチモチ感があってとてもトゥフローズンには見えないし、どちらかというと生に近いね」という感想を述べる方が多いです。後日同課の方々と試食されるというのでその結果を楽しみにしています。大阪は感染者数が史上最多を更新したというニュースが流れる中ですが、営業は少しでも前に進めるのみです。


震災27年目

1995年1月17日未明に起きた「阪神淡路大震災」から27年目に際し今年は「忘」という文字を記したという記事を見ました。あの日の記憶を忘れずに後世に伝え防災意識を忘れない、また辛かった記憶を早く忘れて新しい出発をしたい、など「忘」にはいろいろな意味合いが込められていると言われました。震災と言えば昭和39年の新潟地震を幼い頃に体験しましたし、その後の2回の中越地震と中越沖地震、更にあの記憶にまだ新しい「東日本大震災」も経験しました。妹が石巻市に在住していて、当時小学生の娘を学校まで迎えに行き帰り道津波に襲われ九死に一生を得る実体験を話してくれました。そして昨日は朝から「津波警報・注意報」に驚かされました。8000㎞も離れたトンガの火山が噴火したことによるもので通常の津波とは全く違うメカニズムだと専門家が指摘していましたが、世界の太平洋沿岸だけではなく、カリブ海にまで及んでいたとは常識を覆されました。その上今も北朝鮮からのミサイル発射のニュースが飛び込んできて隣国の脅威に晒されています。北日本を襲っている大寒波での被害も含めて、人間の力ではどうにもならない災害と人間の努力で減らせる災害があると思いつつ、単純なことですが「誰もが安心して幸せに暮らせる社会」を阻むものは何なのかといつも考えてしまいます。最後の難敵は「自国優先主義」かも知れません。他人を不幸にして得る幸せなどはないはずです。


百貨店を覗いて

大阪ミナミの百貨店地下食品売場を覗いて見ました。水産品コーナーでマグロを見たところ真っ先に気付いたのはやはりバチマグロが全く並んでいませんでした。原料不足で高騰が続いていることが改めて実感しました。そして次にキハダマグロを見てみると通常価格よりもかなりの高値に驚きました。百貨店に出ているからと言って決して上物というようには見えませんでした。多く出ていたのは地中海産(マルタ)の本マグロでした。こちらも目が飛び出るような値段でしたがそれでも需要があることを感じて来ました。どんなにコロナが蔓延しようと日本人の食卓から和食を欠かすことは出来ませんし、高値が付いてもお刺身などは絶対に無くすことは出来ません。改めてまぐろまんの使命を痛感して帰って来ました。おそらく先ほど並んでいたマグロも時間が経てば徐々に黒ずんで来るはずですし、ドリップも出て来ると思います。その前に売れてしまえば良いですが、最悪は店頭から外され廃棄処分になる運命を考えますと、如何にまぐろまんが時代のニーズに応えられていてSDGsな商品かということが良く分かります。


難問宿題解決

①メバチの原料不足が深刻で使用して頂いている得意先には出来る限りキハダへの変更をお願いして来ました。中でも毎月大量を使用される得意先があり、昨年末に上京して趣旨を説明し変更をお願いしましたがなかなか返事を貰えずに年を越してしまいました。関東圏ではどうしてもメバチ使用が主流ということで暗礁に乗り上げていましたが、先般キハダのサンプルをお送りして検証して貰った結果が今朝入りました。「キハダでも問題なし」という結論に胸を撫で下ろしたところでした。上得意ではありますが、筋の問題などで結構注文が多く、品薄のメバチでは対応が難しいと半分諦めかけていたところでしたのでまずは一安心でした。

②こちらも昨年11月に「全国80余店舗の和食料亭に来春からまぐろまんの採用が決まった」との知らせを受けて準備をしていたところ、今朝納品日が1月下旬になり、全国3ヶ所あるセンターへの納品先と数量が確定したということで連絡を頂くと同時に「2月3月と最低でも同量を準備して欲しい」という依頼を受けました。通常の生産体制にも影響を及ぼすほどの数量なのでハラハラしながら待っていましたが、工場側も「了承」という結論が出てこれで難問2件が何とかクリアできました。世間ではオミクロンによる感染拡大が止まらず、昨日の大阪は1,700人超で本日は2,400人を越える見込みだとか、愛媛県も急増していてその猛威に恐怖を感じながらも、地道に営業活動だけは止めないようにしたいと思っております。


レーザー施術

亡くなった父も生きている老母も白内障の手術をしていましたのでどうやら眼疾患の血筋のようで5年前に同じく白内障の手術を受けました。更に芳しくないことには緑内障まで発症していることが判明しました。現代人の多くが患うような目の病気ですが、進行状況に全く自覚症状が無いことが問題です。私の場合も知人の眼科医に薦められて検査した際に発見したのが30年近く前のことです。その時から「治る病ではない」と断定され「治療薬もないし自覚症状も全くない。しかし放置しておくと確実に視野が狭くなっていって最終的には失明する」とはっきり言われました。唯一の方法は、一つの原因である眼圧を下げるための点眼薬を毎日欠かさずに指し続けることでそれ以外に道はないとも言われて来ました。最近近くに専門の眼科医が見つかり通院することになったのですが、「レーザー施術を受けてみたらどうですか」と言われ、昨年5月に右目を施術した経過が良好(眼圧が下がっている)ということで、今日左目の施術を行ってきました。コンタクトレンズを装着した後にレーザー光線を90回打たれました。耐えられないほどではないですが、左後頭部がズキズキ痛んで来ます。それはやる前から分かっていたことであり、右目の時も同様でした。術後も1週間程度は痛みに悩まされますが、その後は全く問題なく生活が出来ます。目は本当に自分にとっては命です。もし寿命が尽きる前に失明したらと考えると絶望感に襲われてしまいます。残りの人生は目を大事にしながら生きていきたいと思います。


長生きの秘訣

今年3月で98歳になる老母に新年の挨拶電話をしたのですが掛からず一旦切るとすぐに折り返して来ました。「ごめんごめん、今みんなで新年会カラオケをやっていて気付かなかったよ」と言いながらいつものように弾んだ声でした。もうすぐ100歳に近いのでどんな答えが返って来るかと興味本位で「ねえ母さん、長生きの秘訣は何なのよ」と尋ねてみると待ってましたとばかりに即答で返って来ました。「まずは毎日の体操だね。お仏壇にご飯を供える日課だが、仏様だって食べるのに時間が掛かるだろ。その仏様の食べるのを待っている間に体操をするんだよ。手を動かしたり、足を動かしたり。それが終わるとお膳を下げる。毎日もう40年以上も欠かさずの日課だからね。それとデイサービスに来るときは回廊になっている廊下を毎回5周するよ。とにかく人に迷惑を掛けないことが一番だからね。」「自分の周りには寝たきりになっている人がたくさんいるけど、自分は運動しているので転ばない。寝たきりになる人はみんな躓いて転んでしまうのが最初の原因なんだ。」こんな話をしながら、爺さん(自分の亡夫)からは「お前は始めたら絶対に止めない性格だからね」と昔からよく言われていたとも話してくれました。小学校しか出ていないし、早くに父親を病気で亡くし、長女として母親を助けて来た苦労人の老母ですが根気強さは誰にも負けず、それが今なお長寿という形で表れていることが本当に嬉しい限りです。


危機一髪

免許更新日がやってきました。いつもは免許試験会場に出向いて半日間もかかるのに今回は最寄りの警察署での更新になるということでウキウキでしたが、再度通知ハガキを見直してみると「2.4㎝×3.0㎝写真」が必須となっていることに気付いて大慌て。今までの試験場では写真の必要がなかったから当然必要ないものと思い込んでいました。予約は9時ちょうど、気付いたのは8時25分でした。さあどうするか、署までは車で10分足らずだが。近くのスーパーに無人撮影所はあるが開店は9時30分です、間に合いません。思い出したのが署の近くのスーパー前にある無人撮影所でそこなら屋外なのでいつも開いていそうでした。しかしそこに立ち寄った場合はどれくらいの時間が掛かるか分からないので迷いました。一方で、署の受付に行って「後で写真を持参します」と言えば待ってくれるかもとも考え、まずは遅れずに行く方が先ではないかとも迷いました。迷いながら家を出たのは8時40分を過ぎようとしていました。「写真を撮ろう」と決断してスーパー前に立ち寄り、何とか撮影に成功して署に辿り着いたのが8時58分でした。「間に合った」と思ったら「すぐに写真を出してください」と言われ、写真がなければ受付しませんとも言われました。危機一髪でしたが、写真を撮らずに行っていたらアウトでした。一瞬の判断は難しいですが、選択するのは自分自身です。どんな判断をしたとしても常に自己責任ということを忘れずに行きたいものです。


第6波の襲来

国内で初感染が確認されて以来まもなく丸2年になろうとしてますが昨日のニュースによればほぼ間違いなく第6波が襲って来ているようです。沖縄では本日過去最多数になる見込みだと言われていますし、東京や大阪でもあっという間に数字がグングン伸びています。オミクロン株は感染速度が今までの比ではないとのことなので時間の問題です。米国では1日の感染者数が100万人を越えていると聞くと恐怖心が蘇ってきます。2年の間にワクチンを2回接種しましたしマスク常備の生活は日常になっているのに今後どのように対処すべきなのでしょうか。人類歴史は感染症との闘いの歴史だとも言われていますが、いつこの新型コロナに打ち勝つことが出来るのでしょうか。国益を越えられないのはそれぞれの国の事情ですが、この新型コロナは国益優先よりも遥かに地球規模の課題です。全ての国が、特に先進諸国と言われる国々が自国の利益を越えて根絶に向かわない限り絶滅させることは困難だと思われます。逆に考えれば、このコロナの解決に向けて世界がひとつになることを願われているような気もします。資金を提供する国、技術を提供する国、人材を提供する国など人類の叡智を結集させることで新しい未来が開けるものと思います。アップルの時価総額が3兆ドルに達したが、これは東証一部の半分に迫る勢いだとの報道を見て、どんなにお金があっても必要な時に使わずに命を失ってしまえば元も子もありません。


2022年(寅年)始動

あけましておめでとうございます。5日仕事始めから注文や問合せが殺到して嬉しい悲鳴でのスタートになりました。①シーフードショーで出会ったお客様から「まぐろまんの天身が本当に美味しかった。自分もマグロのプロなので良く分かる。昨年末の商戦で扱う予定だったが慌ただしさでつい忘れてしまった。今年こそはまぐろまんで勝負を掛けたいので早速天身を送って欲しい」という電話が真っ先に入りました。②同じくシーフードショーでお会いした荷受会社の担当者から「とにかく10㎏箱をすぐに送って」というメールが入りました。③恒例の高齢者施設からは400㎏近い注文です。④バチに対する問合わせも結構入りました、原料不足はどこも一緒で出来る限りキハダに変更をお願いしています。⑤初荷の出荷日はいつになるのかという問合わせも数件入って来ました。⑥年賀状の返信を出すのにも一苦労です。⑦年賀メールの返信を確認してみると、「挨拶に行きますので」とか「今年はまぐろまんの輸出を考えているのでご協力を」とか「22日の提案会にまぐろまんを出すのですぐに資料を送って欲しい」とか・・・⑧本社からは「ブリ視察の日程が決まったので松山に来るように」ということでチケットを取るのに忙しかったりで、新年早々仕事モードにドップリと浸かった気分です。さて寅年はどんな年になるのか、正月気分を切り替えて虎の如く邁進できる一年にしていきたいと思います。


大晦日

今年5月31日から開始したこの営業日誌ですが、何とか大晦日まで辿り着くことが出来ました。何事もあまり続く方ではないのにこの日誌だけはここまで続けることが出来ました。最初のアドバイス「まぐろまんの営業に関わることだけではなく、何でも気が付いたことを書けばいいと思いますよ」という一言が肩の力を抜いてくれて気軽に書くことが出来ました。振り返れば1年間の間にこんなに継続できたことなどあまりないので自分なりに驚いています。一年間無事にここまで来れたことを感謝します。そして来年も力まずに自然体で書けるところまで書いていきたいと思います。そしてまぐろまんの営業でも前年比を越えられるようにしっかりと取り組んで参ります。30分余りで今年も暮れていきます。良いお年をお迎えください。一年間ありがとうございました。